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■953 / 1階層)  設計事務所の営業
□投稿者/ 独ターk (4回)-(2009/07/24(Fri) 12:18:44)
    2009/07/24(Fri) 12:35:17 編集(投稿者)

    kkさん、こんにちは

    > 設計事務所所長の方に質問です。
    >
    > 現在、設計事務所に勤めていて、独立を考えているのですが、
    > 独立した場合どのような仕事があるのでしょうか?
    > また、どのようにして仕事を見つけるのでしょうか?
    > 教えて下さい。

    回答するには難しい質問だと思います。
    私の聞いた話では、勤めている設計事務所からお客さんを引っ張っていく方法。
    正攻法では「のれん分け」ですね。

    1,これまで担当した連続的な仕事をくださるお客さん(開発業者、不動産業者、建設会社)に支持されなおかつ勤め先の設計事務所所長からも支持され、独立をしていく。

    夢のような話でしょうかね?
    それらしきうわさ話で独立された事務所の方を知っています。
    その方は、独立したときの第一発目の設計監理業務は元勤め先の設計事務所とベンチャーでした。
    だから、まんざらうそ話とも思えません。
    その後仲良くされているのかは知りません。

    2,喧嘩別れして、自分を支持してくれるお客さんを奪って独立する。
    これは、よほど企画力、設計力、監理力がないと長続きしないでしょうし、社会的評価は最低でしょうね。

    3,独立してしばらくは元事務所から下請けの仕事を貰いつつ顧客捜しをする。
    新たな建設会社、工務店を開拓し、設計業務の下請けに徹して、一般顧客からの設計監理依頼が来る時機をうかがう。

    いずれにしても、企画力をもっての営業活動が第一でしょうかね。

    > 自分はいきなり、直接お客さんが設計依頼をしてくれるとは思えないので、
    > 工務店などに飛込み営業をし、代願業務の仕事をもらい、それをしながら、
    > ホームページなどを作り、知り合い等も含め、直接お客さんから設計依頼があるのを待とうと思っています。

    それが順当なやり方のようです。

    私の場合は、設計事務所勤務が全くなく住宅会社の設計と建設現場監督からでしたから、何となく仕事はあったような気がします。
    代願申請に関しては住宅会社勤務の頃下請け会社に出さず自分で行っていましたので、楽にこなせました。
    仕事は住宅会社当時知り合った大工さん達に声を掛けていただいていました。

    建設会社での現場管理、積算、見積等は日課でしたから、小規模な建設会社や工務店からの見積書作成依頼など小銭の仕事を頂いていました。
    その後、設計事務所の下請けなどや、小規模の鉄骨造、RC造の構造計算(手計算で現在ほど厳しくない時代でしたから)なども頂いていました。
    とにかく、「来るもの拒まず」何でも勉強と思って勉強しながら仕事をしてきました。
    心情は、「勉強と思って貰うお金以上の仕事をする」と言うことでした。
    設計事務所のしない仕事も自分に出来ることなら何でもするし、相談に応じる。
    知らない相談事でも、一緒に回答を探して事を納めていくと言う毎日でした。
    このことが後に顧客紹介に繋がっていった気がします。

    最初の施主直接の設計監理の仕事は、プールの足洗い場の図面と積算書、予算書の作成依頼のあった建設会社の社長の親戚の土木会社の社長の自宅で、60坪ほどのRC造2階建て専用住宅でした。
    結局、自社施工をしたいという事で、現場監督まで行いました。

    借地人の住宅の建て替え工事で、地主との借地契約の更新の交渉も6ヶ月掛けてしました。
    仕事は代願申請だけで、お金には成らなかったけど、借地借家法について良い勉強になりました。

    他県の農地を買って、農転許可が下りない土地の農転手続きを1年掛けて行いました。
    話は長くなるので省略しますが、その地主はそれで終わったかと思っていましたが、一年後に電話が掛かってきて、別荘を2棟建てさせてくださいました。

    二番目の設計監理業務は、大工さんから代願で頂いて設計していたお客さんとその大工さんが喧嘩になり、大工さんが手を引き、お客さんから直接設計監理の依頼が舞い込んできました。
    そこで初めて入札とやらを行い、部分分離発注を行いものすごい高い評価を受けました。

    それからは、その現場の近隣の方々へ設計監理の仕事が紹介続きとなっていきました。
    と言っても、1年に何件もあるわけではありませんから、代願申請業務や下請け仕事は10年以上続きました。

    営業企画に「こうすれば、こうなる」と言うことは難しいことなので、とにかく欲を出さずに自分の為に成ることと信じて予算外の頼まれ事も一生懸命こなすことが大事だと思います。
    家を建てる人はそうざらに居る訳ではないのですから、すぐに結果が現れる訳ではありません。
    一生懸命やった結果は数年後でなければ結果は実を結びません。
    人を信じてがむしゃらにやっていると、果実を収穫する時期は必ずやってきます。
    「桃栗三年、柿八年、柚は九年で成り下がる、梨のバカめが一八年」私達の仕事も似たようなものです。(ことわざは「時を掛ける少女」の中で使われたものを使いました。外にも沢山の地方で色々あるようです)

    私の方法は接待やお付き合い、謝礼金は全くしないで遣ってきましたが、一人二人で事務所運営をするには十分な仕事を頂けました。

    又、下請けをしていると、元請けが仕事取れなかったからと言う理由で、これまで行った企画設計のお金を一円も払ってくれないとか、倒産して回収できないなど問題が起こります。
    施主との設計監理契約を交わしていても、施主都合で工事中止になると設計料を返してくれと訴訟を起こしてくる人も居ます。
    下請けに徹するにしても、顧客直接の設計管理業務に徹するも同じように大変です。
    頑張ってください。
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