TP-JWSKY・天空率掲示板

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■39 / 1階層)  JCBA適合領域、算定位置考察
□投稿者/ 比嘉 (17回)-(2009/08/06(Thu) 14:46:16)
https://www.com-sys.co.jp
    比嘉です。TP-JWSKY操作基本講座Aの適合建築物、算定位置を解説致します。
    まず立体的に適合建築物、その範囲内にある計画建築物、そして算定位置を立体で確認してみましょう。


    適合建築物、計画建築物いずれも平均の地盤面以下を地盤として天空率計算を行います。

    平面図で確認してみましょう。



    算定位置の区間はAからC間になります。
    東京方式ではAからBの範囲で設定されます。
    JCBA方式ではBからCの区間、隣地越えの分、適合建築物の幅が広がります。

     道路面の高低差がP11からP13(右端からの3ポイント)が1m以上の高低差がある為に緩和された高さと併記されています。

    適合建築物においても緩和を適用して問題ありません。その際、P11の延長上の位置から勾配面が変わります。

     P12の断面図で(H-)/2の緩和をした算定位置および適合建築物の基点を解説します。
     


    部分拡大します。



     算定位置では1m以上の高低差が平均の高さ(地盤面)より低い場合に(H-1)/2の分緩和された位置に設定されます。その際の道路面の下がりは、平均の地盤高さからの下がりで測定します。地表面のでこぼこは、建物外周の高さの平均の高さ(地盤面)からの下がりになります。
     本例の場合、道路面が1.167mで1mを越えておりますので(1.167-1)/2=0.835
    0.835m緩和されます。結果1.167-0.835=1.084 表記が小数点以下4桁になっておりますので切り上げ設定にしております。この場合算定位置は切り上げが安全処理です。(切り上げる事により算定位置が計画建築物に近くなり天空率が小さめに評価されます。)

    ( P12における算定位置高さは、入力された道路境界両端、算定位置の高さ勾配から自動算出設定されます。任意に変更は可能です。)

     適合建築物の場合、同様に緩和位置を起点として処理します。ただし、緩和なしで1.167mの下がりの位置を起点として作成した場合でも高さ制限として適合(低く設定)しますので問題ありません。

     今回の屈曲し道路面に高低差がある場合のポイントは
    @道路面が下がる場合、平均の高さを地盤面とする事。
    A算定位置は1mを越える場合、(H-1)/2の位置緩和した位置に設定する事
    B算定位置の端部は隣地を越えた、道路斜線の有効距離を範囲とした適合建築物の幅で設定する事。

     次回は、JWSKYにパックセットされた平均地盤オプションを使用し、設計GLを起点とした入力計算方法を解説します。

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