建築中・計画中の掲示板

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■186 / 1階層)  タマホームについて
□投稿者/ 独ターk (1回)-(2010/04/08(Thu) 15:41:10)
    2010/05/08(Sat) 14:59:07 編集(投稿者)
    2010/04/09(Fri) 13:27:03 編集(投稿者)

    私は設計事務所を営んでいます。
    私は設計事務所の建築士ですから、設計事務所びいきの話になります。
    また、ココでタマホームに特定して質問をされても、出てくる答えはネットの賛否両論と何ら変わるものではありません。
    つまり、無意味なことです。
    タマホームに関係ない建築士が、タマホームのことを研究しているとは思えません。
    うわさ話だけのアドバイスをお求めなら、ネットでお調べの通りです。

    私の意見を申し上げるなら、単価の問題だけで会社を決めようとしているところが一番の問題です。この様な内容で判断されているのなら「失敗した!」と言うことが起こっても不思議ではありません。
    タマホームに限らず、よその住宅会社でも同様です。

    姉歯事件依頼、多くの法改正や保険の整備がなされています。
    価格帯が同じなら構造を比較しても大差はないでしょうし、耐用年数も大差ないと思います。
    瑕疵担保補償保険も充実してきましたので将来の不安はかなり和らいでいると思います。
    以前問題になった、意図的な手抜き工事のないことが条件ですけど。

    大事なことは、完成引き渡しまでにトラブルが起こらず、会社が倒産しないことです。
    昨年から倒産に対する保険も充実してきましたので安心ですが、穴吹工務店のように保険に入らず供託を選択する会社は辞めるべきでしょうね。




    後は余談です。


    タマホームに関してはネットで沢山の情報が有りますのでその辺はお調べの通りです。
    タマホームに限らず、ハウスメーカー等は坪単価を安くイメージさせるための「坪単価トリック」を行っています。つまり魚釣りで言う「撒き餌」ですね。

    メーターモジュールは坪単価が安く感じられます。
    関東間サイズだと同じ面積35坪で比較すると部屋数は多くなりますが、坪単価は高くなります。
    そこで、メーターモジュールの会社が多くなります。

    坪単価だけに囚われ、勉強する煩わしさからも解放されたいのであれば、その撒き餌に食いつくのも良いのかもしれません。
    住宅会社は、釣り上げたお客をオプション工事で処理します。
    お客さんで「まな板の鯉」になった方と工事請負契約を締結する。
    「何だ?話が違うぞ!嘘つき!」と騒ぐお客はお帰りを願う。
    営業社員や技術者の経費がかかっているので、時間がかかり騒がしいお客はポイ!。

    契約した後で騒ぐお客は、弁護士にまかせる。
    だから、訴訟も多くなる。
    多くのお客は弁護士から書類がとどくと大人しくなり、泣き寝入りする。
    弁護士を立てて争っても弁護費用と精神的な苦痛に耐えられない。
    安い単価を求めてギリギリで建設計画を行ったお客には弁護士費用の負担は無理。

    そこに目を付けられた「まな板の鯉」はひたすら処理されるのを待つしかありません。

    つまり、お客は「まな板の鯉」になり自分自身のお仕事を優先して煩わしい住宅建築の勉強はお金で解決すると言うことです。

    リスクはつきものですから、リスクのないアドバイスを行うことの出来る建築関係者は非常に少ないと思います。
    理由は、トラブルというのは住宅会社だけの一方的な問題ではないからです。
    質問者である注文主にも大きな問題が有る場合が有ります。(よくトラブルメーカーと呼ばれる人・・・本人は「自分は違う」と思いこんでいます)
    だから、トラブルが発生するのは住宅会社だけではなく、注文主の人間性の問題も沢山あります。


    私も安くて「とりあえず住めればいい、ローンが終わったら建て替えても良いし、処分しても良い」と言う考えの基に住宅建築の施工会社を選ぶとしたら「安売り住宅会社、コストを抑えた住宅会社」を選択することになるでしょう。
    その中でタマホームは選択の中にはいると思います。(実際に決定するかは別です)
    この意味はオンボロの家を造っていると言う意味ではありません。
    低価格住宅実現のためのリスクがあるけどそれを無視すれば、「ま!いいか!」という意味です。
    保険も充実していますらね。



    そのリスクの1つについて。

    本来住宅建設は人生に於いて一大事業です。
    「終の住み家」として住宅建設の事業を行うのなら、間取りを重視して進めたいものですが、企業としては「チンタラ、プランを考えておられては迷惑千万だ。何やっってんだ!早く決めてこい。後はまかせてくださいと言ってこい!」と言う営業管理者が居るところもあります。
    低価格住宅会社に限らず、住宅会社は毎月の「販売計画」、「目標達成死守」成るものがあります。
    そうなると、契約を頂くまでは「ハエのように揉み手すり手で、求愛活動を行います。(ハエの行動は求愛ではありません)

    一旦契約をすると、態度が一変します。(結婚後の夫や妻のように)
    企業は予定通り完成して工事金を会社に収納できるかが一番大切なことなのです。
    営業社員にとっては今月契約になるかどうかで、自分の給与・ボーナスに影響が及びます。
    それより、営業社員は上司からの叱咤に耐えられるかが問題かもしれません。
    つまり、注文主の事情や感情、将来の希望などは、会社の事情、営業社員の事情にとって、何の関係もありません。
    もっと、良いプランを考えたい、価格を抑えたいと願っても、住宅会社は迷惑なんです。
    良く聞く住宅会社の設計士の決め言葉「私に負かせてください、プロですから。私は何百棟も作ってきましたから負かせてください。お客様は素人だから幾ら考えてもキリがないですよ。案外最初の案が一番よくて、考えすぎると悪くなるばかりですよ。工期が間に合いませんよ」と、この様な発言を連発する会社は要注意です。

    結婚後に夫に騙された、妻に騙されたと言うのとよく似ています。
    どちらかが尻にひかれるのです。

    契約前の営業社員の低姿勢の態度や会社の方々のにこやかな応対から、自分が王様か女王様になったと勘違いしている注文主は結構多いです。
    その会社の態度は表向きだけで、お金を払ってくれるからお客様と言っているだけです。(建築に限らず何の商売も同じです)
    どちらかというと注文主が尻にひかれ、お釈迦様の手のひらで遊ばされる孫悟空のようなものです。
    当然ですよね、これで企業が運営されているのですから、にわかに建築主になって権力を振り回そうとしても、会社は百戦錬磨で鍛え上げられていますので太刀打ちは出来ません。

    契約するまで多くの注文主は思っています。
    「相手の住宅会社は大きいし、全国的に名が通っているし、トラブルは避けるだろう、会社の評判を気にしているはずだ」と。
    「約束を守らなかったら、金払えないと言えば言うことを聞いてくれるだろう。金を払わなければ良いんだから。ネットで流すぞ!と言えば大人しくなるかも」と。(ネット上での名誉毀損の取り扱いが厳しくなります)

    現実は、ネットでお調べになったように有名人を使ったテレビCMを流している会社であっても、一旦トラブったらオオカミのように容赦なく攻撃してきます。
    その実態についてはネットで流れているように賛否両論が入り乱れ、悪評も垂れ流しの状態です。
    住宅会社の多くの悪い情報に誇張があっても、火のないところで煙が立っているわけではありませんので何らかの問題点があるのには変わりありません。

    住宅会社にとって、トラブルが発生しても貴方は所詮1建て主にしか過ぎないのです。
    闘いが始まったとき、勝てるかどうかは手抜き工事や偽証カ所を探せるかどうかに係ってきます。つまり素人には難しいと言うことです。
    医療裁判と似ているところがあります。

    運が悪ければそのそのトラブルが泥沼化すると言うことです。
    私の経験では、大手の会社ほどトラブルが発生すると、営業担当者は外されトラブル処理班の担当者に入れ替わります。
    「約束が違うから、お金を払わない」なんて拒否しようものなら、弁護士が法的手段に出てきます。
    恐いですよ、私も裁判所の証言に立ったことがありますが、本当に身体が震えました。

    会社としては、稼ぎ頭の営業社員に会社にとって利益を生まないトラブルに時間を費やすことは出来ないのです。
    営業社員は仕事を探してきて会社を支え給料を貰っていますので、トラブル処理班とは違うと言うことです。

    私が知る限り多くの注文主は、会社が弁護士を立てて調停を申し出てきたら、ビビってしまい、会社の言いなりになっています。
    つまり、裁判所で戦った注文主の数は非常に少ないと言うことです。
    と言うことは、ネットで流れている実体験は氷山の一角でしかない。
    住宅会社としてはその程度の情報流出なら蚊が刺したようなものでしかないと言うことです。

    10年ほど前、北九州市八幡西区で中堅住宅会社(全国展開)の会社が手抜き工事を行い裁判になった判決が小倉地裁で有りました。
    判決は「建物を解体して、更地に戻し損害金として850万円を支払え」でした。
    会社は控訴せず結審し、会社の費用で建物は解体され更地に戻されました。
    そこだけを見ると、「裁判に勝てるんだ!」という安堵感が湧いてきます。
    しかし、実態は全く違い、悲惨な結果になっています。

    当時は珍しく朝日新聞に会社名が公表されていました。
    よく知られた会社TVコマーシャルでも素晴らしいコーピーを流していました。
    「時にはお客様と喧嘩することもあります」と言った内容。
    それが本当の喧嘩になってしまったんですね。
    現場が地元なので、場所を探し被害者の方の話を聞きに行きました。

    1,裁判が長期化する。

    判決が下りるまでに9年半掛かっていました。
    長引いた理由は原告の弁護士にあったようです。
    現場の手抜き工事の証明は地元大学の教授(親戚)が調査して提出していましたが、この有様です。
    弁護士の多くは建築のトラブルに対処できません。
    経験が無く建築に対する知識も無いのに、弁護士が仕事として受けるケースは沢山あります。

    住宅会社の顧問弁護士は建築トラブルの超一流です。
    北九州市にも超一流の弁護士事務所がありますが、ほとんどの住宅会社が顧問料を支払っていますので、相談に行っても「申し訳ありません。その会社は私どもが顧問をしています」と言って断られます。

    共産党系の弁護士事務所が建築関係者を交えて勉強会をしているという話も聞いたことがあります。ある弁護士から「貴方も言ったらいいよ」と勧められたことがあります。未だに参加したことはありませんがきっと他の都市にも存在すると思います。


    2,建築トラブル裁判の弁護士探しの難しさ

    この裁判で原告(注文主)の弁護士が3人変更されていました。
    1番目と2番目の弁護士は八幡西区の弁護士でした。
    最初の弁護士は、2年後追求する方法が分からなかったのでしょう、辞退を申し出てきたそうです。
    「一方的に辞退するなら金返せ」と言ったのにすでに支払った弁護料は帰ってこなかったそうです。
    2番目の弁護士も攻めあぐねていた様で、最初の弁護士から9年も経つのに、だらだら争っていたそうです。
    あげく、辞退を申し出てきたそうです。

    この段階で耳を疑うような裁判官の一言「貴方はいったい幾ら欲しいのですか?」と原告に怒りをぶつけてきたそうです。裁判が長引いている理由が原告の我が儘と見られていたそうです。この言葉には怒りと悔しさで身体が震えたそうです。


    3番目の弁護士は大分市の弁護士だったそうです。
    たまたま、新聞のコラムに載っていた小さな記事の電話番号に託したそうです。
    それが大当たりだったのです。


    この弁護士との出会いが残り6ヶ月で結審に結びついたのです。
    この弁護士費用が180万円と聞きました。
    合計使った弁護士費用は550万円でその他調査費用が数十万円。
    もちろんこの費用は自己負担です。
    裁判に勝ったからと言って、負けた住宅会社に原告の弁護士費用を払う義務はありません。

    すでに、住宅会社には契約時と上棟時に1500万円の工事金が支払われていたそうです。
    帰ってきたお金は850万円ですから、大変な負担を強いられたわけです。

    この原告はお金持ちで、9年半の闘いの間に立派な家を建てられていました。
    つまり、全額ローンで資金に余裕のない人には住宅会社とは喧嘩も出来ないと言うことです。
    お話を聞かせてくださった当時60代後半の奥様が一人で闘い、ご主人と息子さんは「もう、時間もかかる、金もかかるし馬鹿らしいから裁判は取り下げよう」と言っていたそうです。
    この様に家族の中でも裁判を続行するか意見が分かれるのですから、泣き寝入りの数は大変な数字になっていると思います。

    この事件は日経BP社の日経アーキテクチャーにも2ページに渡って手抜きの図面入りで掲載されました。
    姉歯事件の前でしたから、大した問題にもならず風化しています。
    テレビ局も冷たいものですよ。
    姉歯事件の真っ最中なら多少取り上げてくれるでしょうが、今日のように落ち着いてきてら、個人住宅の1軒くらいでは見向きもしてくれません。
    まして、テレビコマーシャルを沢山出してくれる住宅会社は大変なお客様ですから、そのお客様を攻撃するなんてとんでも無い話です。
    一国民が泣こうがわめこうが、TV局にとっては大事な広告主の問題に関わりたくないのです。
    ですから、住宅会社が報道番組にCMを流すのはとても効果的なのです。
    報道番組で流れている住宅会社の思惑はココにあるのです。


    冒頭に書きましたとおり、トラブルは片方だけに理由があるわけではなく注文主の言動や我が儘に起因する場合もあります。
    トラブルが多い会社だからと言ってその会社が駄目会社だと決めつけることも出来ません。
    最近、住宅会社が注文主を選別している話を聞いたことがあります。
    「そんな、うるさい客はトラブルの素だから切れ!」と営業社員が上司から言われたそうです。

    大事なことは、貴方の生涯において住宅を建てる機会に恵まれたのだから、一生懸命勉強することです。
    もしかすると2度とこの様な機会は無いかもしれないのですから。

    設計事務所を沢山訪問してみてください。
    その場合、予算も正確に伝えて駆け引きは辞めましょう。
    その内に、貴方の肌に合う建築士と出会えるかもしれません。
    木造住宅建築ですから1級建築士にこだわらず、2級建築士、木造建築士の方々にも幅広く出会いを求めるのも必要です。
    その人が適切にアドバイスしてくれると思います。

    設計事務所が善人ばかりと言っているのではありませんので、自分の目で見て、耳で聞いて最善の判断をしてください。
    設計事務所も探せば裁判沙汰になったケースも多々あります。
    私も設計依頼者に訴訟を起こされて2年半に及ぶ裁判の経験があります。
    訴訟を起こした設計依頼者にとって、私は悪人だと思われていると思います。

    建築建材に関しては価格もネットで調べられます。
    この機会に住宅の価格も調査されてはいかがでしょうか。

    最初に書きましたように、「そんなこと面倒だ!パック旅行の様なものが良い。低価格住宅で良い」と言うことであれば何処でも良いと思いますよ。

    各種保険で全ての問題が守られているのではありませんが、決定された会社の保険の有無について、又内容の説明はしっかり受けましょう。
    保険の確認だけは怠りの無いよいうに願います。
記事引用 [メール受信/OFF] 削除キー/

前の記事(元になった記事) 次の記事(この記事の返信)
←タマホームについて /good home →Re[2]: タマホームについて /cg-off
 
上記関連ツリー

Nomal タマホームについて / good home (10/04/07(Wed) 20:26) #184
Nomal タマホームについて / 独ターk (10/04/08(Thu) 15:41) #186 ←Now
│└Nomal Re[2]: タマホームについて / cg-off (10/04/08(Thu) 16:55) #189
Nomal Re[1]: タマホームについて / 通りすがり (10/04/08(Thu) 16:16) #187
Nomal Re[1]: タマホームについて / ドラゴンズ (10/04/08(Thu) 16:48) #188
│└Nomal Re[2]: タマホームについて / cg-off (10/04/09(Fri) 02:12) #190
│  └Nomal Re[3]: タマホームについて / 独ターk (10/04/09(Fri) 11:31) #193
Nomal お礼 / good home (10/04/09(Fri) 07:35) #191
  └Nomal Re[2]: お礼 / cg-off (10/04/09(Fri) 11:23) #192
    └Nomal Re[3]: お礼 / エンピツ (10/05/07(Fri) 19:51) #200
      └Nomal 各選択 / AKI (10/05/08(Sat) 05:29) #201

All 上記ツリーを一括表示
 
上記の記事へ返信