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Nomal 屈曲隣地の問題点と解析法の提案6 /比嘉 (09/12/28(Mon) 11:57) #55


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■55 / 親階層)  屈曲隣地の問題点と解析法の提案6
□投稿者/ 比嘉 (3回)-(2009/12/28(Mon) 11:57:17)
https://www.com-sys.co.jp
    2009/12/28(Mon) 15:02:34 編集(投稿者)

    前回は、一の隣地境界線の考え方およびその際の算定基準線の想定法を提示した。

    結果的に従来の方式より厳しい結果となりその利用に?を懸念する声も届いたりするので本日は計画建築物を変更したり、敷地形状を変え境界点数を増やしさらに比較検証しよう。

     念の為に再度申し上げるが一の隣地境界線の考え方は、この方式を必ず採用しなければいけないという事ではない。従来方式を利用する中で不合理と思われる際にはこの手法で処理する事も可とする考え方だ。

    さて前回は、算定基準線を円弧状に設定した場合、もっとも厳しくクリアーしない状態を提示した。今回は、計画建築物を移動し円弧状の算定基準線でクリアする状態の際の従来方式との比較から始めよう。

    円弧状の最低位置で最小差分でクリアーすべく計画建築物を移動した結果




    従来方式で境界点間ごとの比較では




     この事例は、計画建築物を下方に移動し敷地上側に空地ができた。前回NGであった敷地北西側の円弧部の算定位置では、この空地によりOKとなった。通風採光に充分な空地と判断された。納得の結果だ。

     円弧状の算定基準線で示される算定位置は、一様に隣地境界線から16mの位置にあり当該敷地まわりのすべての隣地の環境が平等に測定される。納得の結果で分かりよい。


     数値を比較しよう。円弧判定基準線の近接点の差分ががP12で0.058%従来方式がP3で0.736%となり円弧状の算定基準線は厳しい結果となった。

    すると、常に従来方式が設計有利なるかというとそうでもない。

    西側の敷地境界点がさらに分割された屈曲した境界線で検討してみよう。
    この事例だ。
     円弧部が屈曲し境界点がさらに増えた事例だ。従来方式でもっとも問題になる形状だ。円弧状の算定基準線の結果から



     
    すべての算定位置でクリアーしている事がわかる。
    従来方式で確認してみると



    NG箇所が6ポイント発生した。境界点間幅で想定される空間には、高さ制限を越えた部分をカバーする空地がない。境界点間で表示してみる。



    境界点間で処理する従来方式の不合理な事例だ。東京方式では1mの屈曲度ならまとめて良いとされる確認しよう。



    この範囲が1m以内幅となるが結果的には同様の結果となる。

    NG箇所には、敷地上側の空地そして下側の空地から通風、採光が得られると思われるがその部分は無視されている。

     これまで敷地境界点間を隣地境界とする手法、あるいは1m以内の屈曲度でまとめられるとした場合も本例の様に不合理な思いをされた設計者は多いのではないだろうか。

     次回は勾配で区分された場合の算定基準線の想定法を考察してみたい。
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