------------------------------------------------------------- 書体倶楽部からベクトルフォントを JW_CAD に渡す VF2CDN ver0.06 -------------------------------------------------------------  前向上  ------  本来、テスト用のプログラムだったのですが、これはこれで使えそうなので、独 立させました。(^^;  ただし、動作環境が非常に限定されるソフトなので、作者とたまたま環境が同じ ような状況だった方は、 ラッキーと喜んで使って見てください (^^; もっとも、 「準備」の項を良く読んで、必要なファイルをネット上からダウンロードしてくれ ば、作者と同じような環境でベクトルフォントを自在に JW_CAD に張り付ける事が 可能です (^^)v  しかし、 なんですなぁ。FARCC で公開したら短期間のうちにすぐに DL 数が100 を越えてしまったのには驚きましたね。こういうもんは2桁行くか行かないかだと 思ってたのですが… (^^; 隙間ソフトなんですねぇ…  効能  ----  書体倶楽部もしくは、 ビットマップフォントを bm2vf でベクトルフォントに変 換したデータから文字フォントの座標データを切り出し、 JW_CAD の多角形入力で 読み込める形式のテキストデータに変換します。  基本的に文字フォントの外形データですから、例えばカッティングプロッターを 使用して、デコシートを切り抜くとか、通常の図面の中に大きな文字を入れたり、 通常拙作 HPGLP を使用して出図しているが、 自分の会社や事務所の名前だけでも 綺麗な文字を図形登録しておきたいとか、フィルムに出力する都合上裏文字が必要 とか言うとき等々、図面にメリハリを付けるのに使用すると効果的です。  ただし、 JW_CAD からの利用では、今回 JW_CAD ver1.59 からの外部プログラム に対応した VF2JWC を添付しましたので、こちらをご利用ください。  準備  ----  とにかく、書体倶楽部形式のベクトルフォントが無ければ話しになりません。  書体倶楽部自体は市販ワープロのJG用に作られた直線補完のベクトルフォント で、明朝体、ゴシック体等のフォントが1万円弱の値段で売られていたはずですが、 JGの最新版 JG ver3.1 では、 3次ベジェフォントが標準になっているため、現 在も市販されているかは作者自身は知りません。書体倶楽部を既に持っていれば、 このフォントをそのまま利用する事が出来ます。  書体倶楽部を入手出来ないか、あるいは出来るだけフリーウェアとして公開され ているデータを使用したい場合は、出来るだけドット数の多いビットマップフォン トから bm2vf を使用して書体倶楽部形式のベクトルデータを作成しておく必要が あります。  ドット数の多いビットマップフォントデータとしては FLABO に48ドットのフ ォントが TeX 関連のライブラリーに登録されています。 このビットマップフォン トからベクトルデータに変換するプログラム bm2vf (吉澤 康介 氏)も同じく FLABO の TeX 関連のライブラリーに登録されています。この2つを入手出来たら、 bm2vf に従って、まず kanji.48 から mincho.vf* を作成します。  bm2vf でビットマップから変換したデータは、さすがに市販データの書体倶楽部 のフォントに比較すると粗が見えますが、はっきり言って kanji.48 のフォント自 体が美しい事と、bm2vf のベクトル変換の性能が良いおかげで、想像以上に綺麗で す。 是非一度試して見てください。 (もしも身近に TeX 使いの人がいるなら、 bm2vf までは持ってないにしても、 kanji.48 もしくはこれを PK 圧縮した kanji48.pk を持っている可能性は大です。kanji48.pk から kanji.48 へ伸長する 事も可能です (^^)v )  また、WINDOWS を使用されている方は TrueType のフォントを wf2bm (吉澤 康 介 氏)を使用して書体クラブ形式のデータに変換可能です。この方法に関しては、 wf2bm のドキュメントに詳しい為、本ドキュメントでの解説は省略いたします。  使い方  ------  基本的に単なるツールに徹した為、表示は情けないですし、使い勝手もあまり良 いとは言えませんが、我慢してね (^^;  JW_CAD 使用中に、 ベクトルフォントを使用したくなったら、オプションコマン ドから子プロセスを選択して、一旦 DOS へ降ります。ここで DOS のコマンドライ ンから以下のように入力します。  VF2CDN -FONT=A:\FONT\MINCHO -WIDTH=10 お昼寝 > XX.TXT   ~~~~~~~~~~~~~~~~~(1) ~~~~~~(2) ~~~(3) ~~~~~(4)  (1)ベクトルフォントのあるディレクトリーと 1st ファイル名を指示します。  (2)オプション。この例では全角文字の幅を mm 単位で指示します -WIDTH=nn 文字幅 -HEIGHT=nn 文字高さ -PITCH=nn 文字傾斜角 -STEP=nn 文字間隔  (3)変換したい文字列  (4)リダイレクト先  これで、XX.TXT というポリゴン座標を記したテキストデータが出来上がるので、 JW_CAD に戻り、多角形コマンドの座標入力で XX.TXT を読み込んで使用します。  ちょっと確認してみたい…と言うときは、CDN2SCR を使用して下さい(ただし、 98専用)使い方は、  VF2CDN -FONT=A:\FONT\MINCHO お昼寝 | CDN2SCR  CDN2SCR は画面消去は行わないので適当なツールで画面を消してください (^^;  また、 VF2CDN.CFG ファイルを VF2CDN.EXE と同一ディレクトリーに置いている 場合は、この設定をディフォルトパラメータとして使用する為、いちいちコマンド ラインから設定する手間が省け、  VF2CDN お昼寝 > XX.TXT  VF2CDN お昼寝 | CDN2SCR  と、簡単に使用する事が出来ます。なお、コマンドラインで指定されたパラメー タは VF2CDN.CFG ファイルの設定に優先します。  転載など  --------  著作権は私、お昼寝(NIFTY:PDE01121)が所有しています。ネット間の転載等は自 由に行ってかまいません。転載の報告も必要もありません。しかし、通信以外のメ ディアで扱う場合はご連絡下さい。  VF2CDN を使用した結果生じた障害に対して、 作者は一切の責任を負いません。 あくまでも使用者の責任においてご使用下さい。しかし、実際に使用した結果、動 作上の不具合が発見された場合は、ご連絡ください。可能な限り、不具合の修正は 行う予定ですし、要望などある場合は内容によっては随時機能アップを行います。 なお、サポートは基本的に NIFTY の FRACC のみで行い、メール等でご連絡をいた だいた場合等、FARCC 内の会議室で引用させていただく場合もある事をご了承下さ い。  書体倶楽部は市販データです。間違ってもフリーデータと勘違いして配布しない でください。また、bm2vf で変換するビットマップフォントデータに市販ソフトの データを使用した場合も、個人的に使用する場合はともかく、絶対に配布してはい けません。  kanji.48 フォントから bm2vf によって変換した mincho.vf* の著作権に関して は、 たぶんフリーデータ扱いになるものと思いますが、配布に関しては kanji.48 及び、bm2vf に従い、出来るだけオリジナルの形式を保ったまま配布してください。  変更履歴  -------- 1994/07/08 HPGLP の為の試作を独立したツールにする事を思いつく。 1994/07/12 0.01 FARCC にて公開してみる(ほとんど冗談の乗り (^^; ) 1994/07/18 0.02 第1水準の漢字の最後の幾つかを座標変換出来なかったバク修正 1994/07/19 0.03 ツールとして使いやすいように定義ファイルをサポートし、更に 文字のピッチやステップの設定も可能とした。 1995/05/06 0.04 ドキュメントで wf2bm の存在を記した。JW_CAD が外部プログラ ム機能を装備したので、ついでにバージョンアップ (^^; 1995/10/02 0.05 VF2JWC の方がバージョンアップしただけ (^^;こっちは変化無し 1997/08/16 0.06 同上 (^^; お昼寝(PDE01121)