=======================         =                     =         =  JW-CAD用 外部変形プログラム  =         =                     =         =                     =         =  数式の計算 Ver1.41  =         =                     =         ======================= ★ 収録ファイル   JWG_KS.BAT  JW-CADの外部変形機能から呼び出すバッチファイル.   JWG_KS.EXE  実行プログラム(本体).   JWG_KS.DOC  このファイル. ★ 何をするソフトか   これは、JW-CADの図面中に書かれた数式を計算して、その答えを書き   込むプログラムです。   JGAWKや、CALZを使わずにこのプログラム単独で動き、倍精度実数   で計算し、小数点以下は10桁(オプションで指定可 max14)まで表示します。 ★ 使い方   JWG_KS.BAT   JWG_KS.EXE   を、JW-CADのディレクトリに移して下さい。   実行プログラムだけを直接起動しても何にもなりません。JW-CADの外   部変形機能から、バッチファイルを指定して下さい。   JW-CADの表計算コマンドと、ほぼ同じ使い方としています。   ・図面中に書く計算式には全角、半角、大文字、小文字いずれも使えます。   ・複数の計算式を同時に指定できますが、横書きの文字列に限ります。   ・計算結果は、計算式が全て半角文字なら半角で、1字でも全角文字が含ま    れていれば全角で出力されます。(オプションで指定可)   ・答で小数点以下が0で終わる数字の場合、1桁目以外は0を出力しません。   ・小数点以下の表示桁数はオプションで指定できます。(無指定なら10桁)    特に指定しなければ指定した桁の1つ下の桁の値で四捨五入処理します。    またオプション指定により、切り捨て、切り上げも選択できます。   ・オプション指定で合計(合計の1/2)の出力も出来ます。   ・全ての計算式のデータを、いったんメモリー上に読み込む為、式のサイズ    に制限があります。    ・計算式の長さ(文字列の長さ)は1行 1000byte まで。    ・一度に計算できる式の数は 200行 までです。     ただし、全ての式(文字列)のサイズは 10Kbyte までなので、1000byte     近いサイズの式だけだと、10行くらいしか計算されません。     (それ以上の式は無視される) ★ 使用可能な演算子、関数   計算式の中で使用可能な演算子、関数等は以下の通り。(小文字も可)   演算子   +,+,-,- : 加減算         *,X,x,×,*,/,÷,/ : 乗除算   定数    π,PAI : 3.1415926536         E,e(全角文字に限る) : 2.7182818285   関数    √,SQRT : 平方根         SIN,COS,TAN,ASIN,ACOS,ATAN : 三角関数(ラジアン)         EXP,LOG : 指数・対数(eを底とする)          (注) √ は、ルート記号。機種によっては表示されないかも・・             三角関数の角度は通常 radian として計算するが、             オプション指定で degree とすることも出来る。   角度    ゚             : 角度をdegree値と解釈          (例) SIN(90゚)=SIN(π/2)             通常、角度は radian値として入力するが、数値に「゚」             (度)を付けると、その数値だけ degree値と解釈する。   括弧    (,) : 何重でも可   階乗    !,!            : X! で、Xの階乗を計算                        (X : 正の整数(1~69)のみ)   べき乗   ^,^u            : X^Y で、XのY乗となる(累乗)          (注) JW_CAD特有の記述法 X^uY (YがXの右肩に小さく             表示される)も可能だが、Y が1桁の整数以外の場合は             要注意。             例えば、2の23乗は 2^23 となるべきだが、この記述法             によると 2^u2^u3 としなくてはならない為、計算結果             が異なってくる。 ★ オプション指定(大文字、小文字いずれでも可)         /K : 計算結果の表示において、3桁毎にコンマ ','を付けな             い場合に指定。             ( jwg_ks.exe /k )         /Sn : 小数点以下の桁数指定(max 14)             無指定なら 10桁             ( jwg_ks.exe /s6 )         /Txxx : 計算結果の合計を出力。             数値の左側に文字「xxx」を表示する。             (指定された計算式群の最下行と同じ文字種で出力)             「xxx」に文字を指定しなければ合計は計算しない。             ( jwg_ks.exe /t合計 )         /Hxxx : 計算結果の合計の1/2を出力。             数値の左側に文字「xxx」を表示する。             (指定された計算式群の最下行と同じ文字種で出力)             「xxx」に文字を指定しなければ合計の1/2は計算しない。             ( jwg_ks.exe /h合計/2 )         /Zn : n=1 : 式の文字に関わらず全て全角文字で出力             n=2 : 式の文字に関わらず全て半角文字で出力             無指定なら式の文字に従う             ( jwg_ks.exe /z1 )         /Dn : n=1 : 三角関数で角度を全て degree(度) と解釈する。             n=2 : 角度を degree(度)とし、出力結果の右側に(deg)                と、degreeで計算したことを追加表示する。             無指定ならradian             ( jwg_ks.exe /d1 )             三角関数で角度を degree値で入力する為のオプション。             「゚」(度)表記と重複して使用すると「゚」を無視します。             (注)このオプションは使うか使わないかで、計算結果                が大きく異なってくる上に、計算結果を見ただけ                ではどちら(rad or deg)で計算されたものなのか                気づきにくいものだと思います。                「通常三角関数には degree値で入力する」という                人が常にこのオプションを指定し、radianは一切                使わないというケースでの利用をおすすめします。         /Un : n=1 : 小数点以下、指定された桁より下位を切り上げる。             n=2 : 小数点以下、指定された桁より下位を切り捨てる。             無指定なら四捨五入。             ( jwg_ks.exe /u1 )             (例 :小数点下 2 桁指定)                数値  切り捨て 四捨五入 切り上げ               1.2300 1.23 1.23 1.23               1.2301 1.23 1.23 1.24               1.2341 1.23 1.23 1.24               1.2351 1.23 1.24 1.24               -1.2341 -1.23 -1.23 -1.24 ★ 計算例(全、半角混在可)         計算結果(小数10桁を指定の場合)   π*2 6.2831853072   -(1,234-1,230)x6+(3+2)*5 1.0   .2/-3 -0.0666666667   2,000x((.3X((8-3)*4+1)+5)/4) 5,650.0   1/3*3 1.0   -123456789.123456789*3 -370,370,367.37037   sin(2*(0.5-0.1)-0.3)+(0*0.479426) 0.4794255386   asin(cos(PAI)/2) -0.5235987756   SQRT(3) x √3 3.0   log(e) 1.0   exp1 2.7182818285   3^-3 0.037037037   1.8^u1^u2 1,156.8313814262   (2*3)! 720.0   sin(30゜)               0.5   12/(4-4) 計算不能 (9 byte目)   √(3-4) 計算不能 (8 byte目)   a+2 計算不能 (1 byte目)   12:34+5 計算不能 (3 byte目)   6.9! 計算不能 (5 byte目)   注)0での割り算や、負値の平方根、対数等、ある程度はチェックをして     「計算不能」のコメントを出すようにしてはいますが、あまり無茶     な計算はさせないようにして下さい。       例えば acos(10.0) とか ★ 使ってみての感想や、バグ情報等、大歓迎です。NIFTY-Serveの   FARCCの会議室までお寄せください。   このプログラムはフリーソフトウェアです。   このプログラムの著作権は、私、土器手 茂にあります。   無償である限り、 自由に配布/転載/使用して下さって構いません。   個人で使用する際に、プログラムを修正することは差し支えありませんが、そ   の場合でも、著作権表示は変更しないでください。修正を加えたプログラムを   配布することは、ご遠慮ください。   本作品の使用、 配布によるいかなる損害にも、 作者は責任を負いません。 --------------------------------------------------------------------------                           KGF01523 土器手 茂 -------------------------------------------------------------------------- ★ プログラムの履歴   Ver1.0    1995年6月    ・NIFTY-Serve FARCC で公開。   Ver1.1    1996年7月    ・式の中に全角スペースがあると計算できなかったのを改良。    ・べき乗(累乗)の計算 (X^uY 含む) に対応。    ・PC98,DOS/V 汎用プログラムとして再公開。   Ver1.2    1996年8月    ・Ver1.1で追加した、べき乗の計算 (X^uY 含む) を含む式の計算     において、演算子の優先順を間違う場合が有ったのを改良。     (本来、 3*5^2 = 75 、 5^2*3 = 75 となるべきところが、  )     (   3*5^2 = 225 、 5^2*3 = 75 となってしまっていた。 )   Ver1.3    1996年11月    ・πや、E、関数を含む べき乗の計算の不具合を修正。(コンドコソ・・・)   Ver1.31   1996年11月 (非公開)    ・階乗(!)の計算が出来るようにした。   Ver1.32   1996年12月    ・計算できる数式の長さを 1000byte まで出来るようにした。   Ver1.4    1997年4月    ・三角関数で角度の数値の後に「゚」を付けることで「度」(degree)と解釈     するようにした。    ・三角関数での角度を degree(度) と解釈するオプションを追加(/D)    ・計算結果の合計を出力するオプションを追加(/T)    ・計算結果の合計の1/2を出力するオプションを追加(/H)    ・計算結果を強制的に全角(半角)文字で出力するオプションを追加(/Z)    ・階乗(!)を他の関数と連続して記述したときに計算結果がおかしく     なることがあったバグを修正。   Ver1.41   1997年7月    ・正しく四捨五入されないことがあるバグを修正。    ・四捨五入の他に、切り捨て、切り上げを選択できるオプションを追加     (/U)    ・JWG_KS.BAT (外部変形を呼び出すバッチファイル)を少し変更した。