| 東京 設計 Kさん 「神奈川県のある行政で突込み道路のある天空率を処理する際に方式は東京、JCBAいずれでもかまいませといわれました。それぞれの処理法をご教授下さい」
回答 現在、東京においても新宿、渋谷などJCBA方式を入り隅、あるいは突き込み道路に指定する行政が増えてきました。その際の操作法を解説します。
まずは例題をごらん下さい。道路幅員は4mです。
まず東京方式から解説します。この場合,突込み道路ですが東京の場合入り隅道路と同様に操作を行います。
@敷地入力の際は入り隅同様に道路境界側、突込んだ道路側両境界に道路幅員4mを入力します。
Aその他基本入力(用途地域、建物入力)を行います。
B計算モードに移動し「計算」「外壁後退距離」を行い計画建築物の外壁後退距離を適用します。
C「入力」「天空率算定領域」で「天空率算定領域入力」ダイアログボックス内の地域設定で東京を選択し全境界発生「道路」ボタンをクリックし算定領域および算定線が自動発生します。
D「入力」「計算モードへ」で計算モードで「計算」「天空率計算」で「計算」「天空率」で「均等発生」でCAD転送「JW-CAD」ボタンをクリックし適合領域算定線のJWWフォルダーが作成されます。 *東京方式の場合窓で算定位置ごとに適合建築物が異なりますので「グループ別」のチェックを行いません。(算定位置毎のJWWファイルが生成)
東京方式では入り隅角を境に2の領域に区分されます。
JCBA方式の場合を解説します。JCBAでは入り隅は同一区間として適合建築物を設定します。その為東京方式のBまでは同様に行い
C「入力」「天空率敷地」に移動し突き込道路「行き止まり道路」の設定を行います。
「行き止まり道路」設定された道路の境界の両端は円弧状の算定領域で区分します。
D さらに天空率敷地のダイアログボックス内では入り隅部は同一に設定する必要がありますから「Shift]キーを押しながらいり隅部を選択し「外壁後退同一設定」「同一区間設定」の「設定」ボタンをそれぞれクリックします。設定後「現在の値を適用」で確定します。
E「入力」「天空率算定領域」で「天空率算定領域入力」ダイアログボックス内の地域設定で「JCBA準拠」を選択し全境界発生「道路」ボタンをクリックし算定領域および算定線が自動発生します。
この場合安全処理の為、入り隅部はすり鉢状ではなく当該の境界の道路斜線の勾配のまますりつけます。
入り隅部をすり鉢状に作成したいときは「横浜市道路」を選択し同様の操作を行う事ですり鉢状の適合建築物が作成されます。
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