□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□         □                     □         □  JW-CAD用 外部変形プログラム  □         □                     □         □  JWC(2.5D) > VRML(3D) 変換  □         □                ver 1.21  □         □                     □         □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□   JW-CADの外部変形機能用プログラム。   JW-CADの[2.5D]データを、指定色で面処理された三次元画像データ   (VRML仕様)に変換します。   注)このプログラムを利用するにはVRMLブラウザが必須です!!     VRMLブラウザは、WWWブラウザである Netscape Navigatorや、     Microsoft Internet Explorer のプラグインとして持っている人が多     いと思います。(自分のパソコンにインストールされていることに気     づいていない人もいるかも・・) =================== 以下の項目について説明を記します ================= ★ 収録ファイル ★ 何をするソフトか ★ ディレクトリと、ファイル構成    ◆◆必須!◆◆ ★ どんな環境で、どうやって使うか ★ オプション指定 ★ VRMLブラウザとは ★ データ形式の一般事項 ★ 作図の為のヒントと注意事項 ★ JW_CADの[2.5D]で指定する、各種データ形式の詳細 ★ テクスチャーデータ ★ 今後の課題と現バージョンの問題点・・・ ★ 最後に ★ バージョン履歴 ====================================================================== ★ 収録ファイル     JWG_VRML.BAT  外部変形機能から呼び出すバッチファイル     JWG_VRML.EXE  VRML変換、実行プログラム(本体)     JWG_VRML.CFG  JWG_VRML 用 テクスチャー設定ファイル     JWG_VRML.DOC  このファイル.     必ず、後述するとおりのディレクトリと、ファイル構成の環境下で使     用して下さい。 ★ 何をするソフトか     JW-CADの外部変形プログラムです。     JW-CADでは[2.5D]で三次元(3D)図形の表示、作図が出来ま     すが、ワイヤーフレームでしか処理されません。     元々が二次元CADとして開発されたCADですので当然のことでは     ありますが、これを何とか隠線処理(物体の裏側の見えない線を表示     しない)出来ないかと挑戦してみたプログラムです。     以前、JWG_3Dという隠線処理の外部変形プログラムを作ってみ     ましたが、なかなか納得のいく仕上がりに達しないので、ちょっと考     え方を変えて、インターネットの世界で普及しつつある三次元グラフ     ィックの制御言語 VRML(Virtual Reality Modeling Language)を     利用してみた作品です。     現時点ではVRML1.0仕様です。     VRMLのデータとする為の独自のデータ形式も多少ありますが、基     本的にJW-CAD上の[2.5D]形式のデータをそのまま利用するプロ     グラムにしてあります(この原則は今後も守っていくつもりです)が、     [2.5D]形式のデータ全てに対応できてはいません。(詳しくは後述)      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ★ ディレクトリと、ファイル構成    ◆◆必須!◆◆     *:\     |     |- -- jw-cad のディレクトリ     | |- -- jwg_vrml のディレクトリ     | | |-JWG_VRML.BAT     | | |-JWG_VRML.EXE     | | |-JWG_VRML.CFG     | | |- -- テクスチャー画像データのディレクトリ     | | | |-********.JPG     | | | |-********.JPG     という具合に、JW-CADのディレクトリ下に (必ず     このディレクトリ名にして下さい)というディレクトリを作って、解     凍した全てのファイルを収納して下さい。     起動ファイル(JWG_VRML.BAT)だけは他の場所(他の外部変形プログラ     ムと同じところ)に置いてもかまいません。     ディレクトリ構成を変えたい場合は、JWG_VRML.BAT の内容を参考にし     て下さい。     この他にVRMLブラウザが必須です!! ★ どんな環境で、どうやって使うか     JW-CADの外部変形コマンドとして使いますが、割とメモリーを     食うので、RSWAP(+CIM) 又は SHWROOM が必要になると思います。     JWG_VRML.EXE を実行するのに大きなマシンパワーは必要ありませんが     VRMLブラウザで3D画像をリアルタイムに動かしながら見るには、     ペンティアム以上のCPUでないとつらいでしょう。     以下の2ステップの操作で使うことになります。      1:JW-CADの外部変形コマンドからバッチファイル        (JWG_VRML.BAT)を実行([2.5D]形式のデータを範囲指定)して、        VRMLファイルを作成する。      2:作成したVRMLファイルをVRMLブラウザで表示する。     少し詳しく説明すると・・・     最初に実行するプログラム(JWG_VRML.EXE)はDOS汎用ですから、通     常のMS-DOS、又はDOS/Vマシンの何れでも動くはずです。     作成されたVRMLファイルは単なるデータファイルなので、そのま     までは何にも見ることは出来ません。     次にVRMLブラウザを起動して、そのデータを "見" ます。     VRMLブラウザの環境は、WIN95でも、MACでもかまいませ     ん。     WIN95環境の場合、JWG_VRML.WRL のショートカットアイコンを     デスクトップ上に置いて、VRMLブラウザを拡張子連動するように     しておけば、JW-CADの外部変形で JWG_VRML.WRL を作成した後、     Alt+Tab キーでWIN95画面に切り替えて、そのアイコンをダブル     クリックするだけで3D画像を見ることができます。     私の場合(WIN95環境)、作成するVRMLファイルの名前を、     JWG_VRML.WRL に限定してしまい、JWG_VRML.BAT の最後でVRML     ブラウザを自動起動するようにしてあります。(JWG_VRML.BAT参照)     なお、1ファイルの直線、文字、円の総数に制限があります。     (「作図の為のヒントと注意事項」参照)     コプロ(数値演算プロセッサ)には対応していません。 ★ オプション指定     バッチファイルの中で、下記のオプションを指定します。     /m : [2.5D] データ中の高さの数値の単位をミリメートルに           指定。          無指定なら メートル。     /c123456 : 線のPen番号:1-6に対応する線の色を指定。           無指定なら /c123456           線のPen番号:1-6に対応する線の色は「外部変形」で外           部プログラムに渡されない様になっているため、この           ような形で指定するようにしました。           (例)/c415367  (私の設定)               Pen1:4 緑色               Pen2:1 青色               Pen3:5 水色               Pen4:3 紫色               Pen5:6 黄色               Pen6:7 白色     /f*.* : 出力されるVRMLファイルのファイル名を指定。           必ず拡張子(.WRL 又は.VRML.XAF.XOF)まで記述すること。          無指定なら JWG_VRML.WRL (/fJWG_VRML.WRL と同等) ★ VRMLブラウザとは     VRMLはインターネットでの表現手段の一つとして使われているも     のである為、VRMLブラウザもWWWブラウザと一体になっている     のが一般的です。     主なWWW(VRML)ブラウザとしては以下のものが知られています。     Netscape Navigator2.0 or 3.0 以降       Netscape Communications社 から発売されているもので、世界で       最も多くの人に利用されている。       VRMLブラウザは、NN2.0の場合このソフトのプラグインソフト       の一つとして提供されている。(「LIVE3D」が一般的)       NN3.0の場合、標準で最初から組み込まれている。     Microsoft Internet Explorer3.0 以降       Microsoft社 から無償で配布されているWWWブラウザ。       VRMLブラウザは、このソフトのアドインソフトの一つとして、       やはり無償で配布されている。     WWWブラウザ本体だけではVRMLを見ることが出来ない場合もあ     ります。必要に応じてプラグイン、又はアドインソフトを組み込んで     使用して下さい。     VRMLブラウザにもソフトによって機能の差があるようで、同じ     VRML1.0の仕様でも出来ることと出来ないことがあるようです。     以下は私が試して見た限りでの、両ソフトのVRML機能の比較です。     (1997年3月)     --------------------------------------------------------------               NN2.0+LIVE3D NN3.0標準 MsIE3.0+addin     光:光源の数      複数    複数    1つ     光:平行光線       ○     ○     ○     光:点光源        ×     ×     ○     光:スポットライト    ×     ×     ×     直線           △ 色?  △ 色?  ○     面:通常平面       ○     ○     ○     面:透明(半透明)    ○     ○     ×     面:凹多角形       ○     ○     ×     文字(ascii)        ×     ○     ○     テクスチャー:マッピング ○     ○     ○     テクスチャー:タイリング ?     ○     ○     テクスチャー:透明GIF   ?     ○     ×     テクスチャー:アニメーション   ?     ○     ○     インターネットにリンク  ○     ○     ○     他のVRML空間にリンク ×     ○     ○     背景の指定        ?     ○     ○     スピングループの指定   ?     ○     ○     -------------------------------------------------------------- ★ データ形式の一般事項     基本的には、JW-CADの[2.5D]形式で表現される三次元データ     において、同一平面内の同じレイヤ、線色の実線で囲まれた閉じた     図形を「面」と見なしますが、     [2.5D]形式のデータ全てに対応できてはいません。      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     [2.5D]形式のデータの作成方法には下記の5種類がありますが       1)平面図への高さ入力によりデータ作成       2)立面図の位置を設定してデータを作成       3)レイヤグループの高さを設定       4)レイヤの高さを設定       5)円データ     今のところ、このうちの       1)平面図への高さ入力によりデータ作成       2)立面図の位置を設定してデータを作成       3)レイヤグループの高さを設定       5)円データ         (a) : 原図円の高さ・奥行(m)       (b) : 追加円の高さ・奥行(m)         (c) : 分割角(指定無または 0 は 30゚ となる。)         (x) ,(y) : 追加円の原図円からの中心ずれ位置(m)         (r1),(r2): 追加円の長軸、短軸径(m)     にのみ対応しています。       2)立面図の位置を設定してデータを作成     については、同一レイヤに Pen5 の補助線と実点がある場合に、その     レイヤを立面データと解釈します。     [2.5D]でのアルゴリズムを充分には理解できていない為、不完全な箇     所も残されているかもしれません。       3)レイヤグループの高さを設定     については、[2.5D]の「 5)レイヤグループ[*]高さ 」で高さ指定した場合、     外部変形コマンドにその情報を伝えるために、図面枠左下に表示され     ている数値も含めて範囲指定する必要がある。       4)レイヤの高さを設定     については、レイヤ名を面の色、テクスチャーの指定に利用している     ため対応できません。       5)円データ     については、螺旋には対応していません。     又、一部に本来の[2.5D]形式に無い形式のデータも設定しています。        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     (「各種データ形式の詳細」参照) ★ 作図の為のヒントと注意事項   [2.5D]で少しでも効率よく[3D]に変換されるデータを作成するために・・   そのヒントと注意事項です。   ☆ VRMLブラウザ実行時に円柱、円錐の底が少し角張って見えます。     これはVRMLブラウザで用意されている円柱、円錐コマンドを利用     してVRMLファイルを作成したときに見られる現象で、通常、整形     の円柱、円錐はこのコマンドを利用しています。     円の一部をカット(切断)して円柱、円錐を作成すれば、円錐台や歪     んだ円柱のように、このコマンドを利用せずに、側面や底面を1つず     つ形成して円柱、円錐を表現するようになるので、そこで高さを     '0,1,10,....'のように、角度に30度より小さい値を指定してやれば、     滑らかな曲線を描いてくれるはずです。     (ファイルサイズは大きくなりますが・・)   ☆ 立面図の位置を設定してデータを作成する場合、一般的には立面図に     描いて有る建具等も壁面と同じ平面内に有ることになってしまうため、     壁と建具が重なって区別がつきにくい絵になってしまいます。     (例えばJW_CAD付属の SAMPLE5.JWC のマンション)     壁か建具のどちらかに奥行き値を与えて面が同一にならないようにし     たほうが見やすくなるでしょう。     建具の線種を実線以外の線にして「面」と認識させないのも1つの手     です。(計算も速くなりますし)     又、この方法による作図の場合、1つのレイヤをまとめて立面として     いるため、そのレイヤの図の色は1色しか指定できないことになって     しまいます。     複数の色を使いたい場合は、複数のレイヤによる立面データを同じ位     置に重ねて指定する必要があります。   ☆ 面に張り付ける画像ファイル名を設定ファイルで指定する以外に図面     上に "VRML:texture xxx.jpg"等 と指定する方法があり、この場合、     その張り付け方(輝度、透明度、割付・・)だけは、レイヤ名による     設定ファイルの値が採用されます。     これを利用して、「透明度」だけとか「タイルの割付寸法」だけとい     った設定を設定ファイルに用意しておけば、1つのレイヤについて、     張り付ける画像ファイル名は図面上の文字で指定し、その張り付け方     はレイヤ名で指定する、という使い方が可能です。   ☆ JWG_VRML 実行時に、計算に非常に時間がかかる場合。     JWG_VRML は、同一平面内の同じレイヤ、同じ色の線で「面」を検索し     ますので、多くの図を1つのレイヤに集中すると検索に時間がかかり     ます。     又、同じレイヤの線が1点に集中したり接したりしても「面」の判定     で混乱します。うまくレイヤを使い分けて下さい。     例えば、100個の立方体を作図する場合、全てを1つのレイヤに作図す     るより、0レイヤから9レイヤに10個ずつ作図するほうが数倍速く計算     されます。     データが多すぎてほとんど計算が進まなくなってしまった場合、計算     を中断するにはAlt+Tab キーや、Ctrl+Alt+Delete キー等を使用して     下さい。(WIN95環境の場合)   ☆ 視点・視角の設定(PerspectiveCamera)で数値を指定しなかったり、     無理な値を指定した場合、何も表示されないように見える場合が有り     ます。     これはたいていの場合、とんでもない場所から、とんでもない方向を     見ていることによるもののはずです。     落ち着いて回りを見渡してみて下さい。   ☆ 範囲指定されるデータは、書込グループの縮尺と同縮尺のデータのみ     有効です。   ☆ 1ファイルの直線、文字、円の総数に制限があります。       1つの面の辺の最大数は 100本まで。       1ファイルの直線の総数は 6000本まで。       1ファイルの円の総数は 500個まで。       1ファイルの文字の総数は高さを表す文字を含めて 3000個まで。     プログラム動作中の画面上部、作成されるVRMLファイルの最後に     使用した線の数が表示されます。 ★ JW_CADの[2.5D]で指定する、各種データ形式の詳細     元々が二次元CAD用のデータですので、以下の「面」の設定方法を     巧く使い分けてもあらゆる形態の「面」を完全に指定できるとは限り     ません。     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄ ̄     中抜き(ドーナッツ型)の「面」の設定は出来ませんし、逆に「面」     にしたくなくても、「面」と解釈されてしまうこともあります。     (この場合は線の種類を使い分けて下さい)     対応出来る範囲内で使用して頂くことになります。ご了解ください。     なお、1ファイルの直線、文字、円の総数に制限があります。     (「作図の為のヒントと注意事項」参照)   ☆ 平面       基本的には、[2.5D]において同一平面内の同じレイヤ、線色の       実線で囲まれた閉じた図形を「面」と見なします。     ○ 鉛直面         0,10         -------- 0,10(この数字はCADでは逆さまになる)         これは高さ10mの鉛直な壁(面)と見なす。         鉛直な長方形、台形等、四辺形を指定可。     ○ 水平面 又は 傾斜面    5 5 1 1         +-------+   +-------+         |       |   |       |         | (水平面)  |   | (傾斜面)  |         |       |   |       |         |       |   |       |         +-------+   +-------+    5 5 5 5         四辺形である必要はありません。         閉じた図形になっていれば「面」と見なします。         1つの面の辺の最大数は現バージョンでは 100本まで。         少しでも隙間が空いていれば「面」にはなりません。         実線以外の線では面を形成しません。(逆にこれを利用して         ワイヤーフレームでの表現も可能)   ☆ 円、円弧、楕円、円柱、円錐、円錐台       [2.5D]での設定と同じ。但し、螺旋には対応していません。       円弧は多角形に置き換えられ、辺の数は分割角度で指定出来ます       が、1つの面の最大辺数が 100 なので、360/100=3.6゚以下の角       度を指定すると、無視されます。   ☆ 球       光源の指定と同様、本来の[2.5D]に無いデータ形式なので、独自       の形式にしました。       高さの指定において、分割角度を360゚にした「円データ」で球を       表すものとします。       例)~高さ指定         0,1,360  底部の高さ 0 頂部の高さ 1 の球。         5,10,360  底部の高さ 5 頂部の高さ 10 の球。   ☆ 直線       [2.5D]での設定と同じ。       [2.5D]での線種に関わらず、全て実線で表示されます。   ☆ 各物体(面)の色、テクスチャー、輝度、透明度       同一レイヤの線で面を構成している為、JW-CADでのデータ       のレイヤ毎に面の色、テクスチャーを指定できるようになります。       具体的には以下の4通りの指定方法があります。     ○ レイヤ名で直接色を指定         これはレイヤ名を'#vrRGBKT'とし、R,G,B,K,Tの位置に、          R:赤色の指定 (0:黒 ~ F:赤)16段階          G:緑色の指定 (0:黒 ~ F:緑)16段階          B:青色の指定 (0:黒 ~ F:青)16段階          K:輝度の指定 (0:暗 ~ F:明)16段階          T:透明度の指定 (0:不透明 ~ F:透明)16段階         の値を記入することによって色、輝度、透明度を指定。         16x16x16=4096色の指定が出来ることになります。     ○ 設定ファイル(JWG_VRML.CFG)を利用して色とテクスチャーを指定         JWG_VRML.CFG に色、テクスチャー、輝度、透明度を名称を付         けて記述しておき、JW-CAD上でのデータの各レイヤ名         でその名称を指定する。         詳しい記述法は JWG_VRML.CFG 参照。     ○ 何も指定しない         JW-CAD上でのデータの線の色が、そのまま面の色(8色)         になる。輝度は中間値で、不透明と解釈します。         ただし、オプション指定で、各Pen番号に対応した色を指定し         ておく必要があります。     ○ 図面上の文字で、面に張り付ける画像ファイル名を直接指定         図面上(どこでもかまわない)に "VRML:texture xxxx.xxx"         (半角、大文字でも小文字でも可)という文字を記述すること         により、その文字と同じレイヤのデータの面にその画像が張         り付けられます。("xxxx.xxx"はファイル名)         設定ファイル(JWG_VRML.CFG)で画像ファイルを指定するのと         結果的には同じ効果が得られますが、より簡単に指定したい         場合に便利です。         1つのレイヤで、レイヤ名(設定ファイル)と、この         "VRML:texture xxxx.xxx"とで、二重に画像ファイルを指定し         た場合、ファイル名は"VRML:texture xxxx.xxx"が優先され、         その張り付け方(輝度、透明度、割付・・)は設定ファイル         の値が採用されます。         画像ファイルはVRMLファイルと同じディレクトリにある         か、又は PATH まで指定する必要があります。       VRMLブラウザによっては透明度、透明GIF等に対応していない       ものもある。   ☆ 光源       球の指定と同様、本来の[2.5D]に無いデータ形式なので、独自の       形式にしました。       高さの指定において、分割角度を360゚より大きな値(例えば 400)       にした「円データ」で光源を表すものとします。     ○ 平行光線         原図円の中心から、追加円の中心へ向かう平行光線が設定さ         れる。         例)~高さ指定           1,0,400    上から真下へ向かう平行光線。           0,0,400,-1,1  南東から北西へ水平に向かう平行光線。     ○ 点光源         原図円と追加円の高さの差が無く、追加円の原図円からの中         心ずれも無い場合、原図円の中心を点光源と見なす。         例)~高さ指定           0,,400     円の中心、高さ0の位置に点光源。           10,10,400   円の中心、高さ10の位置に点光源。     ○ スポットライト         未対応です。(私が持ってるブラウザで確認できないため)       何れの光源の種類の場合でも、色、光の強さ(輝度)は通常の物       体と同じ方法で指定します。(透明度やテクスチャーの項は無視       される)       光源の数はいくつ設定してもかまわないが、VRMLブラウザに       よっては1つの光源しか有効とならない(他は無視される)ものも       ある。       レイヤグループ毎に、Separator {} で分けているので、使用する       VRMLブラウザによってはグループ毎に異なる光源を設定出来       るかも・・         [2.5D]での光源の表現方法は他に「直線」や「点」も検討         してみたけれど、始点と終点の区別がつかない、スポット         ライト(現バージョンでは未対応だが)の表現が単独で出         来ない、鉛直方向の指定が困難、[2.5D]の画面で確認でき         ない・・ 等の理由で「円(円柱)」にしました。   ☆ 文字       図面中に書かれた文字を表示します。       ただし、[2.5D]で文字に高さの属性を与えられないため、高さは       指定できません。       VRML1.0では 日本語(全角文字)、文字の厚みには対応し       ていないようです。   ☆ インターネット(WWW)へのリンク       VRMLブラウザは、WWWブラウザでもあるので、インターネ       ット(WWW)へのリンクアドレスを指定することにより、イン       ターネットへリンクする事が出来ます。       図面上でアドレスを半角英数文字列で記述し、それがリンク先を       表すものであることを示すために、文字列の頭に "LINK:" を付け       ます。       これで、その文字列と同じレイヤのオブジェクト全てに、リンク       するアドレスが設定されます。       後はVRMLブラウザ上でそのオブジェクトをクリックするだけ       で、インターネット上のそのアドレスに繋がります。       例)         LINK:http://www.kt.rim.or.jp/~sugiken/jw_cad/jw_cad.html   ☆ 他のVRML空間(ファイル)へのリンク       上記のインターネット(WWW)へのリンクと同じ方法で、パソ       コン内のVRMLファイル(*.wrl)を(必要に応じてPATHも)指定       すれば、そのVRMLファイルが作る別のVRML空間にリンク       されます。MsIE3.0 の場合、画面の切り替えに少し時間がかかる       ようです。       例)         LINK:vr_sampl.wrl   ☆ 音、動画       上記のリンクと同じ要領で音声や動画のファイルを指定すれば、       拡張子連動の形で各メディアプレイヤーが起動する ハズ・・・。   ☆ 背景の設定(BackgroundColor,BackgroundImage)       VRMLブラウザで表示される画像の背景を指定出来ます。       (NN3.0 と IE3.0 で動作確認)       図面上(どこでもかまわない)に "VRML:background xxxxx" と、       半角(大文字でも小文字でも可)で文字を記述します。       文字のレイヤは自由です。       "xxxxx" の指定の方法はレイヤ名で面の色やテクスチャー画像を       指定するときと、全く同じです。       (外部変形の範囲指定の際、この文字も含めること)       例)         vrml:background #vr555  背景をグレーにする。         VRML:background 地球   背景をearth.jpgにする。                      (設定ファイルによる)   ☆ スピングループの設定(SpinGroup)       指定したレイヤのデータだけをスピン(自転)させることが出来       ます。(NN3.0 と IE3.0 で動作確認)       図面上(どこでもかまわない)に "VRML:spin x y z t" (半角)と       いう文字を記述することにより、その文字と同じレイヤのデータ       が、x y z t の値に従ってスピンします。       左から3つの数値が回転軸、4つ目の数値が回転速度を表します。         x : x軸で回転させる場合 1 ,回転させない場合 0 を指定         y : y軸で回転させる場合 1 ,回転させない場合 0 を指定         z : z軸で回転させる場合 1 ,回転させない場合 0 を指定         t : 回転速度 0~1 を指定       各数値は半角スペースで区切ること。       各座標軸は図面上で、x軸は右に、y軸は上に、z軸は図面に垂直に       手前方向に伸びている軸です。       数値指定が無い場合、y軸回りに速度 0.1 で回転(デフォルト)。       (外部変形の範囲指定の際、この文字も含めること)       例)         VRML:spin 0 1 0 0.1         (y軸を軸として速度 0.1 で回転)   ☆ 視点・視角の設定(PerspectiveCamera)       VRMLブラウザで表示される画像の初期視点、視角を指定でき       ます。       図面上の、視点にしたい位置に "VRML:pers h r Y" (半角) と       いう文字を記述します。         h : 視点の高さを通常の図形の高さと同じ単位で指定。         r : 視角(0~3.14)を指定。(デフォルトは約0.8)           大きな値(3.14近く)にすると魚眼になる。         Y : 'y'又は'Y'の一字を記述すると初期視線が y軸の正方向           [上向き] になる。           (デフォルトは z軸の負方向 [見下ろし] )       各数値(文字)は半角スペースで区切ること。       (外部変形の範囲指定の際、この文字も含めること)       例)         VRML:pers 5 1 Y ★ テクスチャーデータ     VRMLでは面のテクスチャーを表現するのに、画像ファイル(*.bmp      *.jpg *.gif 等)をテクスチャーマッピングすることが可能です。     (仕様はVRMLブラウザによって異なる)     テクスチャーデータはそのサイズを指定して張り付けることが出来ま     すので、例えばタイルの場合、データを1つ用意すればその色の 100     角、200角、二丁掛け等に使い分けることが出来ます。(JWG_VRML.CFG     参照)     テクスチャーデータは、作成されるVRMLファイルの中に取り込ま     れる訳では無く、その画像ファイルを指定するだけなので、画像ファ     イルの格納位置(ディレクトリ)を変更したり、VRMLファイルだ     けを移動したりすると正常に表示されなくなる可能性があります。     作成されるVRMLファイルをフロッピーディスク等に移す場合は画     像ファイルも一緒に移す必要があります。     VRMLブラウザによっては透明GIF等に対応していないものもありま     す。     テクスチャーデータとして使う画像ファイル(*.jpg)を、別途アップロ     ードしてあります。 ★ 今後の課題と現バージョンの問題点・・・   ○ VRML1.0 -> VRML2.0 にも対応したい。     ・・けど、表示できるブラウザがまだ少ないし、何より[2.5D]形式で     どこまで表現できるか・・   ○ 私の開発環境の事情でコプロに非対応。   ○ テクスチャー画像データをもっと充実させたい。 ★ 最後に     JW-CADというすばらしいフリーソフトを作り、公開して下さっ     たJSCの皆さんに感謝いたします。m(__)m     このプログラムの作成には、LSI C-86 Ver.3.30 試食版を使用しまし     た。有用なソフトを提供して下さったエル・エス・アイ ジャパン(株)     に感謝いたします。m(__)m     本作はフリーソフトウェアです。 無償である限り、 自由に配布/転載     /使用して下さって構いませんが、その場合、プログラムの内容は改変     せず、このドキュメントファイルもこのまま添付して下さい。     本作品の使用、 配布によるいかなる損害にも作者は責任を負いません。   使ってみての感想、仕様の要望、バグ報告等、大歓迎です。NIFTY     -Serve FARCCの7番会議室へお寄せ下さい。                          KGF01523 土器手 茂 ====================================================================== ★ バージョン履歴   ☆ ver1.0 1997.3月公開   ☆ ver1.1 1997.5月     ・[2.5D]のデータの内容によっては計算を中断してしまい、VRML      ファイルが作成されないことがあったバグを修正。     ・1ファイルでの線、円、文字の制限数をそれぞれ 6000,500,3000 に      増やした。     ・計算した線、円、文字の数を、画面とVRMLファイルに表示するよ      うにした。   ☆ ver1.2 1997.6月     ・[2.5D]形式のデータの作成方法のうちの、「立面図の位置を設定して      データを作成」に対応。     ・同じく、[2.5D]のコマンドでのレイヤグループの高さの設定に対応。      (注:外部変形コマンドで範囲指定の際、図面枠左下の数値も含める         こと)     ・計算するデータの相対座標値を調整。      Netscape Navigator での表示、操作性(スピン等)が良くなった。     ・VRMLブラウザで表示される画像の背景を指定出来るようにした。     ・文字データに半角スペースが含まれていた場合に文字がそこで切れて      しまっていたバグを修正。     ・スピングループの設定が出来るようにした。(レイヤ毎)     ・図面上の文字で、面に張り付ける画像ファイル名を直接指定出来るよ      うにした。     ・楕円の長軸が全て横向きになってしまうバグの修正。     ・面に張り付けるテクスチャー画像の向きやピッチ(割付)等を正確に      表示できるようにした。(特に Netscape Navigator LIVE3D)     ・同一平面に複数の面が規則的に並んだ場合に、一部の面が認識されな      いことがあるバグの修正。   ☆ ver1.21 1997.7月     ・円(円柱)が正しく表示されないことがあるバグを修正。