| ■No178に返信(素人さんの記事) > 現在木造の平屋建てです。(12畳位です) > 2階建てに増築したいのですが? > 確認申請とか、構造的に問題はありますか。 > 教えてください。
姉歯事件以来多くの手抜き工事が表沙汰になり、建築基準法等の運用が正常化され、簡単には出来なくなったと考えています。 以前から構造的にも出来ないことだと解釈していますが、以前は関連法の運用が甘く出来ていました。 ところにもよるでしょうけど・・・・。
先日聞いた話ですが、横に増築する場合でも既存の建物に構造計算を行い安全であることを確かめなければならなくなったと友人が言っていました。 増築を機会に既存の建物の耐震化を進めていく必要に迫られているのが現実です。 国民の生命を守るために、建築基準法等の運用が正常化されているということだと思います。
どうしても2階増築を行うとすれば、まず既存の基礎工事からやり直すことになります。 たとえば、基礎の下に鋼管杭を打ち込み、基礎のコンクリートを打ち増し鉄筋コンクリートで補強を行います。 既存の1階部分木造軸組を丸裸にして、土台を補強したコンクリートに特殊な金物でしっかりと固定します。
軸組の筋違いを計算し直し、筋違いを追加するか、構造用合板で筋違いの補強をします。 通し柱を増築する2階増築の出隅部分に配置して行きます。
梁に関しては、既存の梁の上に2階床、2階柱の荷重が支えられる大きさの物を重ねて配置していきます。 梁が既存の物と新しい物と2重に重なっていく状態になります。 それぞれを、ホールダウンアンカーで1階の柱2階の柱と取り付けていきます。
この様な案を持って、確認申請受付機関に相談に行きます。 これからが始まりと言うことになると思います。
つまりは、費用的なことを考えたら建て替えた方が安く付くと思います。 既存の建物に何らかの思いがあって、残したいのであれば費用がかかってもやる価値があるのかもしれません。
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