| 住木センターや建築知識の解説を見ておりますと人通口に関しても補強の要領が示されています。それによると上段筋は切断せずにトンネル状に開口するものや、スラブ下を20cm程度布堀りしてスラブ厚も含めて30cm以上の立ち上がりを確保することで連続性を確保するように示されています。
昨年末に施行開始された瑕疵担保保険が始まれば、これらの補強が必須になるのであろうと思って、事前に行った数件の物件ではそのような補強を設計しました。
しかし、実際に保険の検査が始まってみると人通口については大げさな補強は強制されない状況にあるようです。私のところでは上段筋(1-D13)を90度曲げて、ベースまで立ち下げるだけで良いという扱いになっています。
少し拍子抜けした感はありますが、「設計者の工学的判断でよい」という曖昧な状況にあるようです。
私の場合、このような補強無しの人通口の場合は4辺単純支持スラブとしてベース筋を計算して根拠としています。
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