| そう何度も経験があるわけではないですが、自分の経験上の話です。
鉄骨造の場合屋上看板を設置するには本体の構造体と接続させる必要があるので、基本的には本体の柱の位置に屋上用の柱を出します。梁から出すこともできないことはないですが、暴風時や地震時の短期荷重による梁に負担が大きくなります。 屋上看板はピン接合になる場合が多いので、看板用の柱は屋上防水の立上りを考慮した位置までは本体柱に剛接であげ、そこにトッププレートをつけてアンカーボルト用の孔を開けておきます。 看板架台はベースプレートにて先のトッププレートにHTBでピン接合します。
ほかにもいろいろあると思いますが、私はこんな設計をしています。 ただし、貸看板の場合は新築後しばらくすると予想以上の大きな看板がついていたり、看板屋が屋上スラブの鉄筋やデッキプレートに溶接して架台を作っていたりして「問題あり」と思うケースがあります。
工作物で申請するのであればその辺は安心ですが、くれぐれも本体の構造計算にしっかり考慮しておいてください。新築時に計画されているのであれば看板の設計まで構造計算に含めておけば(将来用ということで)一番良いと思います。
規準がないということは設計者ごとに考えがいろいろですから、適判で指摘されやすいですよ。 特に、看板と本体の構造設計者が違う場合は気をつけましょう。
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