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3D-CADの場合、オブジェクト指向といって、全て原寸部材で組み立てて行き ます。建物全体をモデリングするのは、大変なことで、変更などがあった場合は、 どうしようも無くなってしまいます。
そこで、一般的にはJWWを使用して、寄せ棟等の部分だけをモデリングするのが 効率よい方法です。
先ずは、よく使う鋼材を作ります。
C-100x50x20x2.3-L=5,500 とか、H-200x100x5.5x8・・・とかいくつか、製品と同 じものを作っておきます。HTBもM16やM20・・と作ります、ネコとかLピース とかも・・
後は、3D-CAD画面にコピーして組み立てます。長い材料は切断・短い材料は 伸長し、回転・移動しながら組みます。
組みあがったものは、実物と同じものですから、見る方向を替えれば、どの部材に 対しても鉛直な方向からみることは可能です。
どの3D-CADでも、似たような操作はできますが、私はベクターワークスが気 に入っています。(但し、その用途に限って・・)用途別にいくつか使っていま す。
ベクターワークスは、視点変更が簡単なんです。
モデルのどこか3つの点を指示すると、その三角形が画面に鉛直となるように、モ デルが回転してくれます。
たとえば、隅木なら、その天端にある3つの点を指示すれば、隅木の天端に対して 鉛直な面に向きますので、その画面をJWに取りこめます。側面が欲しければ、同 様に側面を指示します。
あとは、JWで寸法を入れればOKです。
更に、母屋の背中に視点を向ければ、全てのネコが真正面から見る事ができます。 この状態でボルトを配置し、ブーリングというコマンドを使えば、母屋とネコに穴 が正確にあきます。
この状態で、図面を保存しておき、重なった母屋を見分けが付くように、画面内に ばら撒き、JWに持ち込んで、寸法を入れれば、各母屋の穴も間違えることなく施 工図にできます。
どこの原寸でも、なにも考えなくても取れる(階段も簡単)ので便利なのですが、 3Dで作ることを覚えると、計算しなくなりますので、変更があった場合に、どの 部材をどれだけ伸ばしたり、縮めたりすればいいのか分からなくなります。また、 1から取りなおしになるので、変更の多い場合は注意が必要です。
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